わろてんか(14)揺れるてんの恋心
2017年10月17日 第3週「一生笑わしたる」 第14話
〈第13話のおはなし〉
●再会したてんと藤吉。
南北亭に行ったがいなかったというてんに、苦しい言い訳をする藤吉。
●『藤岡屋』は、栞の投資により洋薬専門店『エフドル』で復活。
●儀兵衛も大声で笑うように。
●りんを伊能家の嫁に欲しいと言い出したために、てんの見合い話を進めようと、儀兵衛は沢山見合い話を持ってきます。
●リリコは八卦師(占い師)に金を払い、「てんと会うと災いが増える、命にも関わる」と言わせる。藤吉はショックを受けるが、偶然隣の占い師にてんが来る。
●てんは八卦師に見合い相手の誰がいいかを聞くも、全部違うと言われる。「今好きな人が、運命の人や」と言われ驚く。
●隠れて聞いていた藤吉もドキッとする。
●リリコはてんに藤吉の事実を話す。
「こんなかわいいお嬢さんをからかうなんて悪いお人やな~」
「ほな、あの手紙は?」
「全部作り話、真赤なウソや」
旅には出ず、芸人もとっくに辞めた事、大阪の実家にいた事が判ってしまい、呆然としてしまうてんだった。
さてつづきは?
第14話 「揺れるてんの恋心」の巻
***見合い写真を見せて返事を急かす儀兵衛***
父儀兵衛「気に入った見合い相手おったか?」
てん「見てもようわからんわぁ」
祖母ハツ「人には添うてみよや。一緒に暮らしてみんとわらかん、夫婦になってみよ、言うことや」
母しず「私もこーんな堅物嫌どしたんえ。そやけど、親に言われた通り結婚してよかった~思うてな(しずにんまり)」
父「もう、そんは話はええから。さっさと」
祖母「決め手に欠けますんやろ~あー伊能はん~(栞にベタぼれのハツ)」
母「あんたが決まらんとりんの見合い話も進められへんしな」
父「くすり祭り終わるまでに答えだすんや」
てん「ん・・はは」
(りんもてんも苦笑い)
***手紙が嘘だったかを確かめたいてんは****
゛手紙が嘘”というのが頭から離れないてんは、目を盗んで藤吉に会いに行きます。
その頃藤吉は・・・
「音曲もダメ、手品もダメ、太神楽もダメ、何やってもダメダメやな」とキースに言われながらも懸命に練習に励んでいました。
「コレだけでも物にして、おてんちゃんを笑わせたるんや」と。
そこに現れたてん。
「お手紙は皆嘘なんどすか?」
「うちをからかってたんどすか?」
藤吉は本当のことを話し始める。
「手紙に書いた気持ちには嘘はない。
でも、旅を続けても何をやってもダメで全くうけず、家に帰ったんや」
リリコが又事実をばらす。
「名前は北村藤吉郎。
船場の米屋のボンや」と。
「うちと野垂れ死ぬ覚悟で飛び出してきたんやもんな~」
ーー(リリコ、いらん事ばっかり言う!でも、おてんちゃん、この事実は知っとかなあかんからリリコに感謝かな。)ーー
事実を知ったてんは「これ以上話すことはありまへん」と言い放って去っていくのでした。
*****3人の女子トーク*****
てん「船場の米屋のご長男やて」
りん・トキ「え~~~っ」
「大店のお嬢様と芸人だけでも釣り合わへんのに、長男長女、ますますあきまへん~~」
りん・トキ「許されぬ恋や~~」
てん「恋なんかとちゃう、忘れる!」
ーー(女子トークいいね!許されぬ恋や~とか言いながらドキドキする2人がかわいい)ーー
*****落ち込む藤吉にキースが・・*****
「おてんちゃんに愛想つかされたんは、自業自得やな」と言っても「そうやな」とすっかり落ち込む藤吉を元気づけようと、キースはあることを思いつくのだが・・・・それが思わぬ方向へ。
太鼓で人寄せをして笑わせた場所・・・
そこは商業許可のない場所だったので、キースは又追いかけられてしまいます。
「おまえらまとめて鴨川に沈めたろか」
かなり怒っています。
ーー(でも゛鴨川に沈める”は言うたらアカンやろ)ーー
てん達を守るため、藤吉は落ちてきた木箱で頭を怪我してしまいます。
*****ラブリーなブレイクタイムですよ*****
儀兵衛がしずに尋ねています。
「昨日の事やけど」
「ワシが婿になるの、嫌やったんか?」
しず「いやや~気にしてはったの?」
「一緒に暮らしてるうちに、愛情はこうやって育まれるもんで幸せやなと思うてね。そやからてんにも進められるんどす(ニコッ)」
儀兵衛「そうか」
ーー(めっちゃ嬉しそうな儀兵衛さん。朝からごちそうさん)ーー
*****さて蔵では*****
トキ「おてん様は手当てでかくまってるだけで、ようなったら出て行っておくれやす」
藤吉「わかってる」
キース「でも今見つかったら川に沈められてしまう」
藤吉は意識が遠のいていく中、風太が入ってくる。
神妙な、厳しい顔の風太が立っていました。
ーー(てんは今の高3かな、ちょっと危ない頼りない男に惹かれる年齢でもあるけどー娘を持つ母としてはヒジョーに心配な難件ですねえ。いつまでかくまるんかわからないけど、ご飯やトイレどうするんかなあ。おばちゃまはてんが心配どす)ーー
今日はここまで。第15話へつづく→