わろてんか(17)藤吉、京都最後の夜に

2017年10月20日 第3週「一生笑わしたる」 第17話

 

〈第16話のおはなし〉

●藤吉の名前や家の事を聞き出す儀兵衛。

●大阪船場の米問屋の長男と知り「商家の長男長女が結ばれることは絶対ない」と言い放ちます。

●「この家に戻ってきたら痛い目にあわせる」と檄を飛ばし、てんを蔵に閉じ込めてしまいました。

●てんは、食べない、喋らない、笑わない、を貫き通しているが・・・

●目を盗んでやってくる藤吉にだけは心を開き、笑顔になるのでした。

●てんが藤吉と楽しそうに笑う姿に嫉妬した風太は、藤吉を訪れ胸ぐらを掴んで、怒りをあらわにするのでした。

 

今日は、男と男の果し合いでしょうか~~?

第17話「藤吉、京都最後の夜に」の巻

 

風太が、カッコイイ所を見せるので、台詞そのままをお届けします!

しばしお付き合いを~

 

風太「なんで戻ってきた?」

藤吉「やらなあかん事が・・」

風太「てんは、婿さんもろて藤岡屋を継ぐ身イなんや。お前なんかの出る幕やない!」

「米問屋の長男言うとったが店はどないする気や?」

藤吉「俺は商人としては役立たずや、そやから芸で身をたてるしか・・」

風太「やかましいわ!

半端モンのくせにてんを奪う気か?

甲斐性もない、根性もない、

大した芸もない、カス芸人のお前に、てんを守れると思うてんのか!

 

ーー(ホンマそれ、風太よう言うた!)ーー

 

話はそれだけや、早よ大阪帰れ!」

 

藤吉「でも!やらなあかん事があるんや!」

風太「まだ言うかコラッ」

 

と風太が藤吉を殴ろうとしたその時・・

「やめえや!!」

でた、またあの娘が!

ーー(もう藤吉が好きすぎてストーカーっぽくなってるリリコさん)ーー

「藤岡屋の手代が人殴ったんバレたらさぞ大騒ぎやろな」

リリコは風太を止めました。

 

*****リリコは藤吉に*****

「娘義太夫の稼ぎであんたを養ったるわ」

そういうのだが・・・

あっさり振られてしまいます。

 

藤吉「さっき胸ぐら掴まれて気付いたんや」

 

俺はおてんちゃんに惚れてしもたんや

 

リリコ「うちは諦めへんからな!」

 

ーー(やはりそうですね惚れてますよね)ーー

 

*****藤岡屋では*****

 

儀兵衛が食事を持っていくが、手をつけていない。

祖母ハツ「この意固地はだれに似たんやろな」

(バツの悪そうな儀兵衛。自分でわかってる?)

 

ハツ「天照大神のように岩屋にこもって笑いもせーへんから、家の中が暗うなってアカン。りんの方が器量よしでしっかりしてる、この家継野にはふさわしい気がしてきたわ」

りん「へ?」

 

儀兵衛も゛そうかもしれん”というように黙ってその場を立ち去りました。

後ろ姿にハツはあっかんべえを。

儀兵衛さんは急いで見合い写真を見にいくのでした。

ーー(りんの見合い相手を探し始めたのか?)ーー

ーー(てんは好きなようにさせてあげたらええんちゃうかと思い始めたのかな、おばあちゃんは)ーー

 

*****一方藤吉は*****

 

「生玉人形見せたるわ」

雨にも負けず、ずっと通うのです。

 

「やらなあかん事があるっていうたやろ」

手紙を書き続けた理由を話し始めました。

 

●「初めてのごひいきさん」のてんを、ずっと笑わせ続けたかったから、手紙を書き続けた事。

ーー(学生服着ちゃダメ、歳が・・)ーー

●学校の勉強も修業にも身が入らず、寄席に入り浸ってた頃に、リリコと再会したこと。

●「一緒に旅しないか」と誘われて家を飛び出した事。

●「すまんかった」と謝る藤吉。

 

「おれは最後におてんちゃんを・・・」

 

***その頃風太は栞を訪ねていた***

 

「てんの婿さんになってくれないか」と頭を下げていました。

色々理由を聞いた栞は

「君は嫁に行かれたくないだけじゃないか?」

と風太にツッコみました。

「婿を取ってくれたら、ずっと同じ屋根の下で暮らせるからだろ?」

風太「違う言うてるし」

図星の風太でした。

 

「いいな、そんなに惚れこめる相手がいるって。」

「おてんさんが大阪に来ることがあれば又会えるかもしれないな」

 

何かを含んだ面持ちで笑う栞でした。

 

ーー(大人だな)ーー

 

*****藤吉の元へ誰かが*****

 

米問屋の番頭さんでした。

リリコが居場所を伝えに行ったようです。

 

゛ごりょんさん(藤吉の母)が倒れたから一緒に帰ろう”と言われますが゛今日中に帰るから少し待ってほしい”と言いました。

もちろん、会いたいからですよね。

てんに。

 

*****別れを言いに来た?*****

 

「ええもん持ってきたで、チョコレート」

ーー(自分からみたいに言ってるけど、番頭さんからもらったんちゃうの?お金ないでしょキミ)ーー

 

「日本一の芸人になったら、部屋を埋め尽くすほどのチョコを贈ろうと思ってたんやけどな」

そうもいかないようになったと伝える。

『石川や~』

『チョコ衛門とは~俺のことよ~』

 

チョコレートを口の周りにつけた藤吉。

「泥棒さんや~チョコ衛門さんや」

と大笑いのてん。

久しぶりにてんの笑い声が響く。

 

*****儀兵衛としず、それを見て*****

 

しず「あなた、てんがわろてる」

驚いた表情の儀兵衛。

 

ナレーター

「それは、久しぶりに見たてんの満開の笑顔でした」

 

****再びてんと藤吉*****

 

てん「悔しいけど、これからもずっと藤吉さんの一番のごひいきさんやわ」

 

それを聞いた藤吉は、チョコを拭い、真面目な顔で言うのでした。

 

俺はおてんちゃんが好きや

これからもずっとわろて

 

はしごから転落。

すると、そこへ・・・・

 

出た!!!ギョロ目の鬼!!

最高に怖い顔をした父儀兵衛が!!

藤吉の胸ぐらを掴んで!!

てんを睨みつけました!!

 

ーー(ラプンツェルか)ーー

ーー(ま、あれ見て怒らん親はないね)ーー

ーー(落ちてヘラヘラするな藤吉)ーー

ーー(大阪帰らなあかんのに告白するってどういうこと?おばちゃん怒るよ!)ーー

 

あ、桃李君ファンの方ごめんなさい。

あくまでも、これは藤吉に対する怒りです。

お許しを・・・

 

今日はここまで。第18話へつづく→



 

 

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