わろてんか(19)北村藤吉郎として大阪へ。てんはどうなる?
2017年10月23日 第4週『始末屋ごりょんさん』 第19話
こんにちはラックです。
今日から場面は大阪船場に変わりました。
鈴木京香演じる`ごりょんさん’迫力がありますね。
意地悪の嵐吹きまくる1週間になりそうな予感。
藤吉郎にてんを守ることができるのか・・てんの笑顔が消えないよう祈りながら、今週も見たいと思います。
では早速、簡単にこれまでのお話のおさらいから!
《これまでのおはなし》
●藤岡てんは、笑うことが大好きな女の子。
●父儀兵衛に「ゲラ(笑い上戸)を治せ」と言われるも治らない。
●ドイツ人を招いたホームパーティーで、笑いすぎた為に取引も失敗に終わる。
●父から『笑い禁止令』を出される。
●新一は「てんの笑顔が好きだ」と励ましてくれる優しい兄。
●新一は喘息を患うが ‟薬を作る時代が来る” と言い、店を継ぐつもりで薬学を学ぶ。
●てんは‟くすり祭り”で『芸人、北村藤吉』に出会い、藤吉と話したことが忘れられなくなる。
●京都を発つ最後の日に2人は再会。
●「ずっと笑ろてんか」そう言い、手紙を書くと約束して別れを告げた2人だった。
●その後8年間、てんは藤吉からの手紙に笑い、励みにして日々過ごし16歳になっていた。
●父は婿を取り家を継ぐように言う。
●自分の気持ちを確かめる為に藤吉を探し大阪を訪れるが、どこにもおらず、藤吉を知っているという怪しい男達に付いていくてんを、見合い相手の伊能栞が助けてくれる。
●栞は、てんに‟想い人”がいることを知る。
●倉庫の火事で大損失を負った藤岡屋。無理をした新一は倒れ、伊能製薬には縁談を断られる。
●儀兵衛は、蔵で自殺と勘違いした家族とのやり取りで、最後は大笑いする。
●「笑いは幸せにする薬」と儀兵衛は言い、それからは笑うようになる。
●その後数日で新一は亡くなる。
●新一の意思を受け継ぎ、栞の投資のお陰で藤岡屋は『エフドル』という洋薬専門店に生まれ変わる。
●‟くすり祭り”で藤吉と8年ぶりの再会してから、てんの頭は藤吉でいっぱいに。手紙の内容が全てうそだったことがわかっても、忘れることができないてん。
●祭りの場で怪我をした藤吉を蔵に囲い、儀兵衛に見つかり蔵に閉じ込められるが「食べない喋らない笑わない」
●唯一、蔵を訪ねてくる藤吉にだけ心を開き、思わず笑う。が父に見つかった。
●お互い好きだと気づいた2人は結婚したいと言うが「勘当」と言われてしまう。
●てんは家族に別れを告げ、最終の汽車で藤吉と大阪船場の藤吉の家にようやく到着。
第19話 北村藤吉郎として大阪へ。てんはどうなる?
「駆け落ちなんか汚らわしい!」
藤吉改め’本名:藤吉郎’ の母啄子(鈴木京香)の第一声はこれでした。
『当時の船場では恋愛結婚はご法度。
のれんを受け継ぐ相手は、親が決めるのが当たり前。親の承諾を得ない駆け落ちなど認められるはずもありませんでした』
とナレーションの説明があります。
啄子「船場は太閤秀吉さまが作られた商いの町。この店に、あんな雅な嫁はいらん!」
いい名づけの楓(岡本玲)の事は‟船場のしきたりもよく分かっている・そろばんもできる・頭もいい・商人魂がある”と褒めちぎっています。
楓は楓で、
「結婚は家に嫁ぐもの。おめかけの1人や2人おってもかましまへん」と堂々としています。
藤吉郎「嫁は、おてんちゃん以外考えらへん。アカンかったら今すぐ家出ます」
「あっ、又胸が・・」
苦しむ母啄子。
藤吉郎「お母ちゃん大丈夫か」
ーー(仮病やって、騙されてるで)ーー
啄子「あのお嬢さんにもゆっくりしてもらうから、あんたはお風呂に入ってきなえ~」
〝ゆっくりしてもらう”の言葉、てんを気遣っていると真に受けたのか、ホッとした笑顔を見せる藤吉郎。
てんは・・・
『始末・才覚・算用』
の文字が飾られた和室で待たされていたてん。
藤吉郎が風呂に入っている間に、楓が客間に案内する。
「うち嫌いなんです、誰かれ構わず愛嬌振りまく女子」
「この縁談にかけてますねん、船場の商人の娘らにとっては、ごりょんさんの名は憧れや。石にかじりついてでも、この縁談は譲らへん」
てん「藤吉さんの事は?」
楓「好きも嫌いもあらへん。ただ、負けられへん、言うてるだけです」
てん「・・・・・」
ーー(てんは、客間で待たされている間に‟てんは嫁と認めない”と言われているとは知らないわけで・・・嫁になることに必死の楓もことも知らないわけで・・・天真爛漫そうなてんの笑顔見てたら腹が立つ、っていう楓の気持ちはわからなくもないかな。しかしにこりともせず気が強そう)ーー
京都『藤岡屋』では
りんの気持ちを確かめる母しず。
りん「姉さんに代わって、お婿さん取ります」
しず「ますますお嫁はん修業頑張らなあかんなぁ」
りんはしっかり心を決めた様子で、母も安堵の表情。
そこへ儀兵衛。りんが婿を取るのを楽しみにしているようだとしずに聞き、
「ほな、結納も進めたらなあかんな」と。
しず「てんは、わろてますやろか」
儀兵衛「てんはもう、うちの子やない。
笑おうが泣こうが、例え野垂れ死にしようが、お前が気にかけることはない」
落ち着いた口調でハッキリと、
まるで自分に言い聞かせるように言う儀兵衛を見て、しずは少し笑みを見せるのでした。
ーー‟あーあ、ホンマにこの人は素直になられへんのやな。心配なくせに強がって”としずは思ったのか?
本来ならば‟冷たい人やな”と感じ悲しい顔になるところ、ずっと何かを含んだ笑みで儀兵衛を見つめるしず。
長年連れ添った妻にしかわからない貫禄がそんな表情の裏側なのかもしれないなーー
しずからトキへ頼み事
「はあ。。。。」
急にてんがいなくなってしまって、心配なのか、トキは掃き掃除をしながらため息をついています。
そこへ、しずがやってきて話しかけました。
「あんたにお願いがありますのや」
ーー(きっと「風太と一緒に船場にてんの様子を見に行って」って頼むんちゃうかな?私なら母として頼むなぁ)ーー
さて、話は船場に戻って
風呂から上がった藤吉郎はてんの元へ。
「いい名づけにはびっくりしたな。
お母ちゃんは人の裏をかくのが上手いんや。
あの作り笑顔、文楽人形のガブみたいやろ?美人がカクーッてなる・・」
てん「嫌や~笑わせんといて~」
藤吉郎「楓さんには説明して出て行ってもらうから、おてんちゃんもカクーッてならんようにな」
てん「なりまへん。ウフフ~」
2階から聞こえる2人の楽しそうな笑い声に、ムッとし、怒った顔の啄子。
ーー(怒ってるで!2階に来るんちゃう?)ーー
てん「お義母さんに認めてもらえるよう頑張ります!」
藤吉郎「俺も頑張って一人前になる!」
「一緒に支え合うていこうな!」
2人は意思を確かめ合い、手を握り、見つめ合いました。
「藤吉さん♡」
「おてんちゃん♡」
ーー(アカン絶対来る!手離して!)ーー
啄子「なにしてますねん、はしたない!」
ーー(ほら~!!)ーー
和室にて
啄子「はいはい、考えたりまひょ」
質問をされるてん。
返答は紙に書く啄子。
問「お名前は?お年は?」
答「藤岡てん、17どす」
勝手に自己紹介しようとしたら、聞かれたことだけ答えたらよろし、と言われる。
てんは、ずっとニコニコ。
紙には『京都なまり』
問「好きな食べもんは?」
答「ぐじ(甘鯛)の酒塩焼き・かしわ・巻きずしも!」
紙には『ぜいたく』
問「お好きなことは?」
答「笑うことです!」
紙には『アホ』
ーー(怖っ!面接官か)ーー
ーー(ニコニコしすぎで冷や冷やする~)ーー
問「この家に入る覚悟を聞かせてもらいまひょ」
答「藤吉郎さんと一生添い遂げるつもりで家を出てきました。このお家の嫁として認められるよう精進致しますので、どうかここに置いておくれやす」
啄子の結論
「そうか~そこまで言うなら・・うちも鬼やない。女中としてやったら置いたげまひょ」
藤吉郎「もうええ、おてんちゃん出よう」
てん「構しまへん、置いていただけるだけでもありがたい思います。ごりょんさん、どうぞよろしゅうお願い致します」
ーー(‟こいつ根性あるやんか”ってちょっと悔しそうな顔しましたね?)ーー
ーー(てんの、笑顔で言い放つ姿カッコイイ!こんな意地悪ババアに負けんと頑張れ、てん!)ーー
ーー(相変わらず頼りない藤吉郎、ちゃんとてんを守ってよ)ーー
啄子「ほな、決まりやな」
女中部屋へ
啄子「今日からここがあんたの寝床や」
女中2人にてんを紹介する。
「新入りのおなごし(女中衆)や、あんじょう頼んまっせ」
女中2人「へえ、ごりょんさん」
さて、てんはどうなってしまうのでしょうか?
ーー(お嬢さん育ちのてんは、女中としてやっていけるのか?叱られては蔵へ入れられてたてんだから、根性はありそうだけど。。。おばちゃまは心配です)ーー
今日はここまで。第20話へつづく→