わろてんか(29)てんの決意「うちがあんさんと」

2017年11月3日 第5 週『笑いを商売に』第29

 

こんにちは~ラックです!

ご訪問ありがとうございます。

今日は感想から書きます!

一言『感動した!』です!

 

今までと何が違うんだろう?

脚本・演出・演技力‥色々な要素が一致した時に素晴らしい作品になるのかな?

何よりも『演じる側と視聴者の気持ち』が近かったのが、今回だったんじゃないかな?と思って見させてもらいました。

毎回、真剣に見て真剣にレビューを書いていますが、今日は私の中での『特別編!』ってくらい、気持ち込めて書いています。

 

そう思って読んでいただけると嬉しいです。

 

前置き長くなりましたが、昨日のおさらいから。

 


 

《第28話のおはなし》

 

●店に金貸し屋が尋ねてきたことで、藤吉郎が ‟家と土地を担保に金を借りた”事が、啄子にバレてしまい、啄子は藤吉郎を探しに行く。

●戻ってきたキースを追いかけていた藤吉郎を訪ね、啄子がやってくる。

●藤吉郎を情けなく思った啄子は、キースの持っていた刀で「成敗する」と振り上げる。

●店に戻った藤吉郎とてんは、啄子に頭を下げて謝るが、啄子は胸も苦しくなり寝込んでしまう。

●啄子はてんに「京都に帰り」と言う。

●帰らない、というてんに、啄子は藤吉郎の幼少期の話を聞かせ始める。

●戻ってこない父親を捜し、思い詰めて心中しようかと思っていた時に見た寄席に、

第29話「てんの決意‟うちがあんさんと”」の巻

 

藤吉郎「いっそこの家壊して・・・!!」

啄子「ヒャーッ」

藤吉郎は包丁を振り上げました。

啄子「わての命はええから、この柱だけは壊さんといて」

藤吉郎「のけや(=どけ=移動して)」

 

てんと金貸し屋は「やめておくれやす」

金貸し屋「そこまで人でなしちうから」

「今日は帰るから」

・・恐れをなした金貸し屋は、帰っていきました。

 

藤吉郎は床にへたり込みました。

「あれは、芝居や。心配させてごめん」

 

ーー(そうだったんだ~迫真の演技。さすが桃李くん)ーー

 

 

****藤吉郎の本音****

 

啄子「あのまま振り下ろしたかったんとちゃうか?」

 

すると、藤吉郎は本音を語り始めました。

●ずっとこの家が大嫌いやった。

●お母ちゃんの事もきらいやった。

●皆でごはん食べても笑顔一つなく、おもしろいことなかった。

●姉にはイケズされるし、母は‟家とのれん”が一番で、俺の事は二の次やった。

●お母ちゃんに笑ってほしくて、鳥の鳴きまねをしたら、笑うどころか「くだらん事するな」って怒鳴られた。

●「立派な商人になるために、あれせえこれせえ」と言われてきた。

●褒められたこと、いっぺんもなかった。

●「認められたくて、一発当てたかったんや」

●結局、何もできなかったけど。

 

涙を流し、

「ホンマにすんませんでした」

頭を下げて謝って、その場を立ち去りました。

 

啄子は、藤吉郎の気持ちを聞いて、なにか踏ん切りがついたのか、納得したような面持ちで笑みが浮かんでしました。

 

 

**最後の一粒まで諦めない**

 

「最後の一粒まで売ってくる」

 

最後の仕事として、やらしてくれへんか?

 

藤吉郎とてんは、二人で声をだし売りに行きました。

「味よーし、香りよーし」

 

その一生懸命さを買ってくれた昔のお得意様が、大量に買ってくれました。

その後、キースが「残り全部買うで、今月の家賃やけどな」と、なけなしの金を出してくれました。

 

ーー(ま、パーマ機購入決めたのは藤吉郎にせよ、キースの誘いで店が潰れるきっかけにもなったわけだから、それくらい払わなあかんよね)ーー

 

****万万亭で****

 

てんと藤吉郎が万万亭でご飯を食べている時、キースがネタ決めで何やら困っている様子。

聞くと、結婚式での祝辞のネタを考えているとのこと。

 

藤吉郎が提案したネタを

「それ、ええやん」

と一同に褒められ、嬉しそうに笑う藤吉郎。

 

てんは、そんな藤吉郎を嬉しそうに見ながら笑うのでした。

 

その後、万丈目吉蔵の『後ろ面』の芸、キースの『花火』、最後に吉蔵の『うしろ麺』

それぞれの演目に大笑いの藤吉郎。

吉蔵の妻歌子も「あのひとの芸が受けてんの初めて見たわ」と大笑い。

お客さんも大笑い。

 

てんはきっと思ったはず。

 

ーー(この人は、お笑いをしている時が一番いい顔してる・・って)ーー

 

****母へ報告****

 

藤吉郎「最後の一粒まで売ってまいりました」

啄子「そうか」

 

藤吉郎は、深々と頭を下げました。

啄子の表情は真剣。

しかし、しっかりと何かを決意したような、迷いのない顔をしていました。

 

****藤吉郎、てんの元へ****

 

てんは、庭で洗濯をしているところでした。

藤吉郎は、神妙な面持ち。

表情は暗く、何かを深く考えているような感じです。

 

てんは笑顔で「藤吉さん!」

「今日はよろしおしたな、色々」

 

すると、ますます神妙な顔で藤吉郎は言いました。

 

「今までありがとうな」

「おてんちゃんは里に帰り」

 

「家無し、職なしの男が、嫁さんをもらうわけにはいかん」

 

ーー(そらそうや)ーー

 

てん「情けない!」

 

「この先が泥道やろうが、地獄野郎が、いつでも藤吉さんについていきます」

 

うち、きめました。

 

「うちが、あんさんと結婚したげます」

 

ーー(お~~~っ!思ってもみなかった逆プロポーズ!)--

ーー(藤吉郎、泣いてるよ、そりゃビックリポンや)ーー

 

「そのかわり、今度こそ一生笑わせてください

 

商人の才覚は、なかったかもしれんけど、

「人を笑わせたい、っていう気持ちがあるやないですか」と言い、

そんなに芸が好きなんやったら、

 

「笑いを商売にしたらいいんちゃいますか?」

 

ーー(ほんとに、てんは、誰も考えないようなことが出来る才覚ある素晴らしい子なんだなと再確認。正しくは、吉本創設者ののせいさんですけどね)ーー

ーー(凄いなあ、の一言)ーー

ーー(てんがいなかったら、この先北村屋の母子はどうなってたんだろう。もしかしたら心中とかもあり得たかも。人との出会いって摩訶不思議)ーー

 

ほっこり幸せな気分になった今日のわろてんかでした。

 

今日はここまで。第30話へつづく→


 

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