わろてんか(33)藤吉郎、寄席ゲットが見えてきた?
2017年月日 第6週『ふたりの夢の寄席』 第33話
こんにちは~ラックです!
ご訪問ありがとうございます。
今日は雨です。
雨の日はテンション下がります。
でも、仕事ははかどります!
黙々と書き続けま~す!
《第32話のおはなし》
●藤吉郎が気になる古い寄席の前に座っていた男こそが、小屋主であることが判明。
●小屋主の名前は『亀井庄助』
●野菜の振り売りで日銭を稼ごうとした啄子は、腰を痛めてしまう。
●藤吉郎は、振り売りをしながら寄席通い。てんは、昼間は一膳飯屋、夜は針子の内職をして切り盛りする。
●藤吉郎はもちろん、てんも亀井の元へ通っていた。芋を届けたり、継ぎはぎだが羽織物を作ったり。
●亀井はだんだん、てんの藤吉郎への熱い想いに惹かれている様子がうかがえる。
●リリコは、いつ会っても浮かない表情。ある日、大事な話があるからと、藤吉郎に家に来るよう誘う。
●藤吉郎がリリコの家に行くと、泣きながら「お願いやから、うちを助けて!」と抱き疲れてしまう。
さあ、藤吉郎よ、どうする!!
優柔不断なお兄さん役はもうやめて、決断するのだ!!
「俺には大事なてんがいる。ごめん!」と断るのだ!!
諦められるように、ハッキリ断ることも優しさなんだよ。
第33話「藤吉郎、寄席ゲットが見えてきた?」の巻
ちょこっと昨日の会話を振り返ってみましょう~
藤吉郎、リリコの家へ
リリコは悩んでいました。
お金持ちの男から「後添いになって欲しい」と言われ、準備金を受け取りました。
相手は、お父さん以上にうんと歳の離れた人です。
藤吉郎「好きなんか?」
リリコ「そんなんちゃう」
リリコは、藤吉郎の事が諦められないのです。
「あんた、あの子と一緒になるんか?それやったら、うちは後添いになる」
「アホ!自分を粗末にするんやない。リリコに合うた男が必ずおる」
藤吉郎にそう言われると、リリコは思わず外に飛び出しました。
リリコ「離して!」
藤吉郎「離さん!」
通りがかりに、それを見てしまったのは、アサリでした。
「アッ」持っていた小銭を落とすくらい驚きました。
翌日、事実を確かめる芸人達
すっかり芸人達は勘違いをしています。
「夜中に、藤吉がリリコの家に忍び込んだ?」
ちょっとした大騒ぎになっていました。
そこへ藤吉郎が出て、夜中の事態を聞かれている時、てんも聞いてしまいました。
てんは、ショックで持っていたものを落としてしまいました。
焼きもちを焼いたてんは
藤吉郎は、てんに一生懸命誤解だと説明しました。
てんは
「言い訳は聞きたくない。噂を信じてるわけでもない、でも」
言いたいことをグッと我慢するためにか、藤吉郎の服の袖をギュッとひねりました。
そして、言いました。
「そんな事してる暇あるんやったら、今日こそ寄席を手に入れてきておくれやす」
それをふすまの向こうで聞いていたのは、啄子。
腰が痛くて寝てないといけないが、思わずふすまの所まで這い出たのでしょう。
心配そうで、ソワソワするような、そんな表情でした。
ーー(‟息子が夜中に女の所に行ってた?”・・きっと啄子は、女の家に通っていた夫の事を思い出したかもしれませんね)--
亀井からの思いがけない言葉
元気なく通りすぎる藤吉郎に、亀井は声をかけました。
「ええもん見せたろか」
名人『扇亭三楽』『榎屋南枝』
藤吉郎「ココに出てはったんですか?凄いじゃないですか?」
亀井「寄席を初めて40年。『端席』いうんは、一流の寄席に出られん珍妙な芸人が集まってくる。逆に言うたら、新しいもんが生まれる玉手箱や。
ここから巣立って有名になった芸人も数知れず、なんやけどな。そろそろ手放す潮時かもしれんなあ」
藤吉郎「ん?」という顔をしていました。
ーー(いい感じ!これは譲ってもらえるかも!)ーー
啄子からの励ましの言葉
落ち込んでいるてんに啄子は言葉をかけました。
「悋気(りんき)は損気。いらん焼きもちは一銭の得にもならんちゅう事や」
てん「あの2人の間にはうちが知らん事がいっぱいあるんやなと。やっぱり焼きもちですね」
啄子は‟藤吉郎は嘘をつかない、藤吉郎を信じたほうが得だ”と言ってあげます。
てんは「へえ!」笑顔になりました。
「ま、喧嘩して里に帰ってもろてもええけどな」
ちょびっと嫌みのごりょんさんは健在。
でも以前とは違い、微笑みあう2人になっていました。
所変わって、京都『藤岡屋』では
しずと儀兵衛は、夜店で片付けをしています。
「もうそれくらいにしときはったら?」としずが言っても
「これだけでも早う片づけてしまわなあかん」と儀兵衛。
上の物を取ろうとして、倒れる儀兵衛。
「ワシの体の事は、誰にも言うたらアカン、ええな」
しずは、黙って強く頷きました。
それを誰かが陰でみていました。
あ、風太です。
ーー(儀兵衛さん病気?しかも悪そう?)ーー
ーー(風太、きっとてんに知らせに行くよね?二度と敷居をまたぐなと言われてても、親子であることに変わりはない。少しでも元気なうちに会わせてあげたいという風太の気持ちもわかる)ーー
藤吉郎、再びリリコの元へ
「あんたも一人ぼっちか・・・」
両親を幼くして亡くしたリリコも一人ぼっち。子犬に自分を重ねたのでしょう。
そこへやってきた藤吉郎は言います。
「やけになって、惚れてもない男と一緒になるな」
リリコ「ほな、うちとどっか行こ」
藤吉郎「いや、俺にはてんしかいてへん」
リリコ「もう構わんといて」
リリコは、心配で見に来ていたてんを遠くにみつけました。
「あんたの大事な人が迎えに来てるで」
リリコは、てんに向けて話始めました。
・昔、身売りされそうになったうちを、体張って助けてくれたんや
・その後頑張ってきたんは、藤吉とずっと一緒に居たかったからや
・それは叶わないから、義太夫やめて、後添いになって贅沢してゆっくり過ごすわ
リリコのむすめ義太夫は・・・
「義太夫はやめたらアカン!」
娘義太夫は、女の純情や切なさがここ(胸)に響かなあかん、お前の義太夫には魂がある!」
藤吉郎は続けます。
「俺は、芸を見る目だけはある。」
俺の寄席で、魂のこもった娘義太夫を聞かせてくれ!
もっと自分を大事にするんや!
涙をいっぱい目に浮かべながら、リリコは無言で家の中に入っていきました。
2人で意思確認
藤吉郎「さっきは勝手にあんな事言うてすまん」
てん「なんも知らんと焼きもち焼いて、うちもすんまへん。リリコさんに寄席に出てもらえるように頑張りまひょ」
藤吉郎「ええんか?」
てん「へえ」
母啄子との約束のひと月がもうすぐ終わる。
それまでに何とか寄席を手に入れたいと、藤吉郎は決意を新たにするのでした。
てんももちろん同じ気持ち。
ーー(喧嘩して、焼きもち焼いて、仲直りして、絆を深めていく・・・夫婦にはこの繰り返しが大切)ーー
ーー(はいはい、勝手にやっとくれ~と思ったりもするけど、これからも応援してまーす!)ーー
又、この男が大阪に・・・
HAPPYな終わりかと思いきや
予想通り、やっぱり来ましたね~
そう、うどんをすすってる男。
風太!!!
ーー(明日は、儀兵衛さんの病気の事を、話に来るのか?
先週の予告編では、儀兵衛さんが藤吉郎に怒鳴ってたような?
2人で京都に行くのかな?
どうか、明日、亀井さんの寄席が手に入り、寄席の第一歩が踏み出せますように。。。)--
今日はここまで。第34話へつづく→