わろてんか(34)亀井の寄席は誰の手に?
2017年月日 第6週『ふたりの夢の寄席』 第34話
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《第33話のおはなし》
●リリコの様子が気になる藤吉郎は、夜中にリリコの家に。
●リリコは、芸人を辞めて後添い(金持ちの後妻)になろうかを迷い、藤吉郎に相談。
●それを見てしまったアサリから皆にバレ、てんは焼きもちを焼く。
●啄子はてんに「藤吉郎を信じた方が得」とアドバイス。てんは元気が出る。
●リリコから「昔身売りされそうになった時、体を張って守ってくれた藤吉郎を好きになり、そばにずっといたかったんだ」と打ち明けられ、てんは納得。
●リリコは後添いになることをやめ、東京で売れっ子になるんだ、と気持ちを切り替え元気になった。
●てんの実家『藤岡屋』では、儀兵衛の体調が良くない。
●儀兵衛はしずに「誰にも言うな」と念押ししていた。
●それを陰で見ていたのは、風太だった。
第34話「亀井の寄席は誰の手に?」の巻
「お大根に~人参、上手いで~」
路地で、野菜売りをしている藤吉郎です。
「ほな、このミカン1つ」
顔を上げたら、風太が立っていました。
風太のお願い
「てんを京都に帰したってくれへんか?」
と頼みに来たのでした。
「悪いけど、今は無理や、商人として成功するまで敷居は股がへん約束したんや」
藤吉郎の答えを聞いて、風太はあっさり
「そうか、ほな」
と立ち去りました。
独り言で「やっぱ言えへんわ・・」
とつぶやきました。
てんの父儀兵衛が病に侵されていることは言えませんでした。
儀兵衛は「誰にも言うな」と、しずに言っていましたもんね。
藤吉郎がダメなら、本人に・・・とてんを訪ねました。
てんが務める『一膳飯屋』にて・・・
長屋に住んで、けったいな連中ばかりで‥と心配する風太ですが、てんは
「毎日笑わせてもろてますえ」とにこにこ。
風太「寄席なんかできるんか?」
てん「さあ~」
風太「さあ、て・・」
てん「でも、やるて決めたらやるしかない!」
ーー(この言葉に勇気づけられました。そうだね、決めたことはできるまでやる!てんの心意気は凄い!)ーー
てん「それよりみな元気か?」
その言葉に困る風太。
りんの結納が済んだこと、しか言えませんでした。
「あ、こんな時間や」
時計を見て慌ててかえる事にした風太。
ーー(・・って、風太時計なんか持ってへんや~ん。エア時計か)ーー
亀井の寄席前にて
「ほな、考えといてくださいね、ええ話や思いますよ」
亀井は男に念押しされ「はい」と答えていました。
亀井の話では、
・この土地を欲しいと言う人がいる
・寄席を壊して違うものを建てる
・歳だから、借金返すことにした
とのこと。
藤吉郎「壊すくらいなら、うちらに譲ってくれませんか?」
亀井「素人に席主させたら、この小屋に泥塗るだけや」
ーー(お金ないのに無理でしょ。亀井さんは、素人に渡すくらいならお金に替えるって言ったんだよ。且つての人気小屋の記憶のまま閉じたいんちゃうかな)ーー
啄子はどんな過ごし方してる?
ーー掃き掃除してるし小走りで隠れたけど、もしかして腰よくなりましたか?--
啄子はここの暮らしにすっかり慣れた様子。
「ここの暮らしもなかなかええなあ」
そんな時、「姉さん、腰どうや?」とアサリが尋ねてきました。もらいモンのお饅頭を持って、いつも心配しているようです。
「人っちゅうもんはちょっと知り合っただけではわからんもんや。ちょっとしたことで振り子のように心が振れる事もあるわ」
アサリの優しさに触れたことで、心を開いた啄子。
啄子と藤吉郎は2人で饅頭を頬張ります。
ーー(こんなホンワカした時間、北村屋時代にはなかったね、母と子のいい時間)ーー
鶴亀亭の由来
てんは、亀井を訪ねました。
そこで鶴亀亭の話を聞きました。
・「亀は亀井」「鶴は妻つる子」から命名した。
・昔、寄席で亀井は下足番、つる子はお茶子だった。
・2人は寄席が大好きで、夢の寄席を初めて死に物狂いで働いた。
・儲かって、亀井は遊んでもつる子はずっと文句も言わず働き、先に亡くなってしまった。
・つる子は、あんた(てん)みたいや。
・もうここも終わりや、毎日眺めてても、嫁に罪滅ぼしできるわけちゃうし。
そんな話をしてくれました。
亀井の心は、ここを手放す方に傾いているようです。
2人で亀井の元へ、最後のお願いに
「譲ってください」
2人で頭を下げました。
亀井は、もう一度2人の意思を確かめました。
・「芸を愛する気持ちは誰にも負けない」と藤吉郎。
・「沢山の人に笑ってほしい」「この人に笑っていて欲しい」とてん。
・「一生笑わせる、とてんに約束をしたんだ」と藤吉郎。
・「奥さんは、亀井さんを信じて、幸せやったと思います」とてん。
とざいと~ざーい!!
もう一度この声を響かせてみせます!
てんのこの言葉に打たれた亀井は、とうとう心を決めました。
寄席のカギを開け・・・
「ここはあんたらに任せるんがええんかもしれんな」
なんとなんと、譲ることにしたようです!!
てんと藤吉郎は中に入り、嬉しさのあまり、てんをひょいと持ち上げクルクル回る藤吉郎。
これが俺らの夢の寄席や!!
しかしこの人は・・
あ、怖い顔して沢庵かじっています。
啄子さん。
折角うまくいきそうだけど、またまた波乱が起きるのか?
明日はごりょんさんの怖い言葉で始まりそうですね。
なんとか寄席が始められますように・・・
今日はここまで。第35話へつづく→