わろてんか(38)風鳥亭、初日は大喝采です

2017年11月14日 第7週『風鳥亭、羽ばたく』 第38話

 

こんにちは~ラックです!

ご訪問ありがとうございます。

 


《第37話のおはなし》

 

●寄席準備始まる!高座に飾る額の言葉は『薬』

●何一つ準備をしていない2人を、芸人仲間が助けてくれる。

●閉店した料亭から、座布団をもらい、てんが修繕。

湯呑も声かけして、タダで調達。

太鼓は岩さんがもらってくれた。

掃除は、芸人仲間が力を合わせしてくれた。

●藤吉郎は、番組作りに悩むが、トリの落語家も見つかる

●啄子は陰で応援している。質から着物を出して繕い、てんへプレゼント。

●寄席の名前は『風鳥亭』に決定。

●桜の咲く日に、開演初日を迎える。

 

ーーなんやかんやと言いながら、ごりょんさん経験者啄子がいいアドバイスをし、なんとか開演にまでこぎつけることができましたね!

芸人仲間の結束に「いいね!」

ごりょんさんのてんへの愛情にも「いいね!」

 

さあ、開演初日を楽しみに見てみよう~~!!ーー

 

第38話「風鳥亭、初日は大喝采です」の巻

 

「風鳥亭、開業しました~」

 

「10銭で玄白師匠の落語が見られます」

客「玄白って誰や?」

 

「医者から噺家になった変わり種や、風邪も腹痛もピターッと治りまっせ」

客「おもろそうやなぁ」

 

「後ろ面もおもろいでっせ~」

客「後ろ面て~~アッハッハッハ」

 

出だしは快調!

お客さんが沢山入ってきました。

 

てんは

 

人手不足のため、てんは一人で色々こなしています。

・下足番

・座布団出し

・お茶子

・案内

 

芸人も出番以外は客寄せをします。

 

歌子さんも手伝いに来てくれました。

てんが押しても動かなかったお客さんも、ひょいと動かしてみたり、タバコ盆、お茶出し・・・とスイスイとこなしてくれました。さすが、万万亭を切り盛りしてるだけある!

 

雲行きが怪しいぞ

 

順調に進み、いよいよトリが近づいても、玄白師匠は一向にやって来ません。

仕方なく、万丈目吉蔵に長くやってもらうことになりました。

 

後ろ面、ウケてます~~

ヨッ後ろ面!!

 

他の芸も見てみよう

 

 

《怪力岩男》

・『気合術』

「えいや~~」と厚い本を破ってみせる

 

客「お~~~~っ!」拍手喝采!

 

《舶来家キース》

・『西洋物まね』

ワシントン君とリンカーン君・・・

 

客「こりゃ新しい、でもオモロナイ」

不評ですねえ・・・

 

《アサリ》

・『百面相』

 

客「ちょちょ、ちょっと全部同じ顔やないか。早よ、落語出せ!」

 

 

玄白師匠、登場!

 

よっ待ってました~!!

 

あれ?お客さん笑ってません。

あくびしてる?

 

玄白「客の空気が重たいな。いつもより笑いが少ない。モタレのせいちゃうか?

「まあ、新しい寄席は3日目から増えてくから、アハハハハ」

 

「3日目・・・」

「3日目・・・」

てん達は呪文のように、3日目には笑いが増えるだろうと言い聞かせていました。

 

2日目

 

あれ?

また笑ってませんよ~

お客さん減ってませんか?

 

3日目

 

ますます客は減り・・・4人。

おまけに・・・

客「オモロナイでヤブ医者~」

「ヤブ医者やあらへん、ヤブの前のタケノコや」

「もう帰りまひょ~」

と最後まで聞かず帰ってしまいました。

 

「ワシらの方がオモロイわ。なんやねん、しょうもない落語」

てんは追いかけて言いました。

「最後まで聞いてくれたら笑えると思いますえ」

客は「笑えるか、あんな安モン!もうちょい銭があったら、こんなホンマモン落語が聞きたいんや」

 

とチラシを押し付けました。

『文鳥』と書いてあります。

面白い落語家なのか?

 

 

玄白、怒る!!

 

玄白「ワシがオモロナイんちゃうで。お前らのやり方が悪いんや!大体、なんでこんなカス芸人と同じ板に乗らなあかんねん!!!!」

 

「すんまへん」

てん達は何度も謝り、「次はちゃんと・・」と言おうとすると

玄白は「こんな端席、二度と来るかーー!!!!!!」

怒り狂ったように捨て台詞を言い、3人の弟子と共にかえって行きました。

 

ーー(初日から人のせいばっかりしてるけど、あんたがオモロナイんだよ!こっちから願い下げや、二度と来んな~)ーー

 

4日目

 

落語家がいない寄席にやって来たお客はたった一人。

 

万丈目

岩男

キース

アサリ

(2巡目)万丈目

 

客は苦しそうな顔になり

「また同じ芸人」

「また同じ芸人」

「また同じ芸人」

と言いながら、逃げるようにして飛び出して帰って行きました。

 

ーー(芸人も辛いが、面白くない芸を見るお客も辛いよね。もうだめか?明日からどうしたらいいか本気で考えねば)ーー

 

とその時客が。

「いらっしゃいませ」

よく見ると、この人は!!

 

伊能栞、現る

 

栞「新しい寄席ができたと聞いたから」

てん「ほな、偶然?」

 

ーー(んな訳あるかーい。てんを心配してきたんだろうが。男心だよ)ーー

 

藤吉郎に栞を紹介する。

「少し興味があってね」

 

栞はキースの『西洋モノマネ』を見ているが、ピクリとも笑わない。

笑えないか。

 

ーー(栞が来たことで、何かが変わるのか?以前、文化芸能全般に興味があるっていってたもんね。もしかしたら、事業として、お笑い業を手掛けたいとか?)ーー

 

今日はここまで。第39話へつづく→


 

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