わろてんか(40)文鳥師匠に会いに行く

2017年11月16 第7週『風鳥亭、羽ばたく』 第40話

 

こんにちは~ラックです!

ご訪問ありがとうございます。


《第39話のおはなし》

 

●4日目で既に客足が遠のいてしまった風鳥亭。

●てんは針仕事を再開することにした。

●藤吉郎は、新しい噺家を探しに行く。

●『伝統派』の落語家に断られる。

●『オチャラケ派』の寺ギンにも断られる。

●伊能栞に会い、一緒に飲みながら話すことに。

●「落語にこだわらず、面白い芸人を出せばいいんじゃないか」と言う栞に「落語が好きなんだ」と言う藤吉郎。

●「甘い考えでてんを幸せに出来るのか?」と言われ怒る藤吉郎。つかみ合いの喧嘩になる。

●その後の話ですっかり意気投合した二人は、てんの家へ来る。

●「自分で撮った活動写真で日本中を感動させたい」と栞。

●「笑いで日本中を笑わせる」とてん。

●「どっちが先か競争」と笑う栞とてん。

●「文鳥師匠に会ってみないか?」と栞がてんに提案する。

 

文鳥師匠に出てもらえたら、絶対当たる!

芸人も、もっともっと面白くなる努力をしたらきっと、日本一も夢じゃない。

吉本はそうやって日本一になったんだもんね、どうやって面白くなっていくのか?

さて、今日は展開あるのか?

頼むよ栞さん!!

 

第40話「文鳥師匠に会いに行く」の巻

 

「藤吉はん見ておくれやす、このビラの黄色いとこ!」

よーく見ると『後援 伊能製薬株式会社』と書いています。

ーー(凄い!こんな細かいとこまで仕込んでる)ーー

 

「昨日、伊能はんが帰りしなに‟文鳥師匠に会ってみないか?”って言うてくれましたんや」

てんがそう言うと、藤吉郎は

「いやいやいや、無理無理無理」

「文鳥師匠は一番尊敬する噺家やで、ほら手にこんな汗が!」

てんは、

「汗なんか拭いたらよろしいやおませんか」

あんじょうお気張りやす!

 

女は強い!

 

栞とすっかり仲良しに

 

栞は言いました。

*文鳥師匠とはたまたま知り合いだったこと。

*伊能製薬の正月行事とかに顔を出してくれていたこと。

*辛い物が好きで「日本一辛いトンガラシカレー、勇気があるなら食べて見ろ」と子どもの時言われて食べたら、甘いカレーだったんだと。甘党らしい。

 

栞は、藤吉郎と一緒に、文鳥師匠に会いに行きました。

ーー(佐野高司さん演じる文鳥師匠、落語家っぽいです)ーー

 

栞「こちらの風鳥亭さんに、伝統派の落語家さんを出して頂けないかというお願いでして」

藤吉郎「どうか、お口添えいただけませんでしょうか?」

 

文鳥「私は、伝統派の看板を背負わされてまして。近頃は、オチャラケ派というのが、何でもあり、フンドシ一丁の噺家も現れてるらしいです。」

落語は本来、庶民のささやかな楽しみで、わろてもろたらいいんや。

伝統派とかオチャラケとか、どうでもええんやが・・

ーー(これがきっと本音かな)ーー

 

栞「端席に伝統派の落語家を出すわけにはいかないと?」

文鳥「いやいや、端席を下に見とるんとちゃうで。あんたんとこの小屋の色は、なんや?

 

藤吉郎は、答えられない・・・・

 

文鳥「自分の小屋の色を作ってから来るのが、筋や。つてを頼って来るのは、筋とちゃう」

栞は、困った顔をしていました。

ーー(文鳥師匠には、藤吉郎の目指すものが何なのか、見えなかったんだろうなあ。)ーー

 

悔しがる栞

 

栞「すまなかったね、役に立たずで。でも、いやあ~~~悔しかったなあ。甘いカレーの仕返しをしようと思ったんだが、文鳥師匠の方が何枚も上手だったな~」

ちょっと、軽く跳ねながら栞は子どものように悔しがりました。それを見た藤吉郎は、

「栞君はもっと雲の上の人かと思ってた。金持ちのご子息で帝大出、思い通りにならない事なんて何ひとつないと思ってた。」

 

栞「何を言ってるんだ、おてんさんは君を選んだじゃないか。きっと人生なんて上手くいかない事ばかりだ。

でも‟これだけはやり遂げたぞっていう、生きた証がほしいよな”

藤吉郎「ああ」

 

ーー(なんか、2人に絆みたいなのが生まれた瞬間?)ーー

 

 

風鳥亭では・・・

 

噺家GETできなかったと伝えると、芸人たちはガッカリ。

藤吉郎は「日本中の噺家に頼んで回るから、もうちょっとこらえてくれ、頼む」とお願いしました。

 

でも、現実は厳しく、客は数人が寝転んで見ているし、後ろ面をしている万丈目も、冷めたような辛そうな表情でやっている。

見ているアサリは「そろそろ俺らも引き上げな、タダ働きや」と言い・・・・

暫くして姿を消してしまいました。

岩さんによると、神戸新開地の小屋に行ったとか。

大変です!!!

 

急きょ、アサリの出番を、万丈目がすることに!!!

「嫌や嫌や、皆と違って2個も3個も芸持ってへん~~」

嫌がる万丈目は舞台に押し出されてしまい・・・

 

客も「又後ろ面か、飽きた飽きた!」

「あ、あ、新しい芸を・・・・」

「ま、ま、前面!」

 

♪ナスとかぼちゃの喧嘩~ナスの木は地主だよ~♪

 

「ナスとかぼちゃが、地主に謝ってるんですわ・・・ボン!おてんちゃん!」

 

ーー(ああ・・とうとう万丈目さんがおかしくなっちゃった~おかしくなってる場面の方がウケるかも?気が触れた場面の藤井隆がおかしくてちょっと笑ってしまった。それにしても、もっと芸の数を増やしなはれ~後ろ面しかないって・・そりゃアカン)ー

お客さんも、言葉を無くしてしまったようで・・・

 

てんも溜息

 

売り上げが少ない・・・・・

「・・・・・」

溜息しか出ないてん。

思わずそろばんをガシャガシャ!!

ーー(したくもなるよね)ーー

 

啄子がふすまを開け、

「あの子が頼りないさかい、いつまでもあんたは夜なべやめられへんな」

とてんを気遣う言葉が・・・

てん「寄席で一緒に働くんは楽しいですし、疲れたなんて思わへんのです」

啄子「もう寝なはれ、無理しすぎや」

てん「明日までにこれ仕上げなあかんのです」

見た感じでは、5・6着はあります。

心配そうな顔でふすまをしめる啄子でした。

 

ーー(啄子はてんへの気持ちが変わってきてるなと感じる今日この頃。一緒に住んで、てんが本当にいい子なんだと、息子の夢の為に一生懸命支えてくれているんだと思うと、感謝しかないんだと感じます。こういうシーン、好きだなあ)ーー

 

翌朝・・・

 

「あっ、内職が!!!」

大変・・寝てしまった!!

あれ?あれ?ない?

 

見渡すと、仕上がった着物がありました。

啄子です。気遣って仕上げてくれたんですね。

台所では、啄子が朝食の支度をしています。

てんは感謝の気持ちでいっぱい。

黙って頭を下げました。

 

啄子「何しとるんや?」

 

ーー(つっけんどんな言い方だけど、愛情を感じる啄子の事、てんはきっと好きだなーって思ったよね。私も感動。ほっこりしててホントにいい感じ)ーー

 

啄子「針仕事はもうやめなはれ。わてが又天秤棒担ぐさかい。

あんたの仕事は、藤吉郎の手綱を締めて、寄席を繁盛させることや!」

 

てん「はい、心して頑張ります」

 

ーー(明日は、噺家さんが見つかることをいのっておりまする)ーー

 

今日はここまで。第41話へつづく→


 

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