週間わろてんか(55話~60話)笑いの神様って信じますか?

2017年12月4日(月)~9日(土)第10週『笑いの神様』

 

こんにちわ~ラックです。

てんと藤吉郎はめでたく結婚し、隼也というかわいい息子にも授かり、風鳥亭もだんだんお客さんが増えてきました。ようやく家族3人で落ち着いて過ごせるようになったと喜んだてん。それなのに、「誰かが」藤吉に「野望」を語ったために、藤吉もその気になり、てんと藤吉の心にすれ違いが生じてしまいます。

「誰や、ハッパかけたんは!?」

詳しく知りたい方のためにまとめていますので読んでみてくださいね。

 

先週(11/27~12/2)のまとめはこちら『女のかんにん袋』へ


今週のおはなし

 

風鳥亭は時代の流れに乗り、藤吉は借金をして、2軒目の寄席を手に入れました。それまでに、てんの不満は増えて堪忍袋の緒が切れ、お互い口を聞かない夫婦の危機もありましたが、周りの人たちのお陰で修復もできました。

 

《大正4年(1915)2軒目の寄席Get!》

大阪は、新しい街づくり真っ最中の時代。

工場労働者が増えたため、人口は東京を抜いていました。

 

2軒目をGetして変わったこととは?

 

●寄席を訪れる客層も変わり、労働者、女子供が増えたこと。

●藤吉は、忙しいが『家族3人での、朝食・笑いを大切に。愚痴は溜めない』約束を守るように努めるようになったこと。

●子守の『タネ』(中年女性)を雇ったこと。

 

藤吉の気持ちはどう変わった?

『お抱えの看板芸人=団子師匠』を持ちたいと強く思うようになったこと。

●寺ギン(太夫元)から芸人を派遣してもらうのではなく、自分たちで芸人を抱えたいと思うようになった事。

 

団子師匠って誰?

寺ギンの所にいる風太が、集金に来た時に口にした『月ノ井団子』の事で、突拍子もないことをして、それが受けている噺家なのだという。高座から突然飛び降りたと思ったら「借金取りがきた!」と言い、客も「逃げろ逃げろ」とはやし立てたら、本当に逃げて行ったり、高座でスッポンポンになったりするのだそうな。

『赤い人力車=団子師匠』というくらい『時の人』

笑いに愛された天才

なのだ。

 

藤吉は、その『団子師匠』が欲しくてたまらなくなりました。

しかし、1万(現在で5000万円)は要るようで・・・もちろんそんなお金はありません。てんは反対しますが、藤吉は諦めるつもりはありません。

 

「団子師匠を手に入れる!」と決心してからは毎日通う日々が始まりました。

さあ、怒ったのは長屋の芸人(万丈目、キース、アサリ、岩さん)達。

 

団体交渉第1回『不公平解消を訴えます』

藤吉が『団子に1万払う』つもりでいることを知った芸人たちは、流行の労働争議の真似をし、団体交渉をしました。

●団子に1万払うとは、不公平ではないか?

と訴えました。

藤吉は、団子師匠の事で頭がいっぱいで「好きにせえ」と言い放ちました。芸人たちの怒りはますます増すばかりです。どうなってしまうのか?

 

ーー(話も聞かないなんてちょっと冷たすぎると思う。怒っても無理ないかも)ーー

 

栞を訪ねた藤吉、ある決意をする

《栞の経歴》栞の父は『伊能製薬』の社長。栞は、めかけの子。長男が後を継がなかった時のために、保険として養子にさせられた。現在は長男が伊能製薬を継いだため、栞は神戸の貿易会社の社長として籍をおきつつ人に任せ、活動写真を中心に活動している。しかしもうじき父は退任し、兄が会社を継ぐ。この日、兄が栞を訪ねてきてこう言い放ったのだ…「私の代になったら好きにはさせない」と。

 

兄と入れ違いで訪ねてきた藤吉。

思わず栞は藤吉に愚痴を言いました。そして野望も語るのでした。

「兄は、腹違いの弟には一切何も渡したくないんだ。でも、〝伊能活動写真”だけは僕の物だ!!僕も君も改革者なんだ、これだと思うものを見つけたら、自分を信じて突っ走る!皆があっと驚く活動写真を必ず作る!!

 

それを聞いた藤吉も、勇気が湧いてきました。栞に感化されて宣言しました。

時代を切り開くんや、俺もやったる!!

2人で乾杯。野望に満ち溢れた2人なのでした。

 

ーー(栞の影響は大きくて、でも、藤吉のしたい事には多大なる資金が必要で・・・それを工面するのはてんで・・・男は夢はでかいが現実的に実現するのか心配。)ーー

 

キーポイントになる女の登場

てんが鳥居の前で手を合わせていると、階段を降りてきた女性が目の前で倒れました。てんは放っておけず、風鳥亭に

連れて来ました。事情を聞くと、丸2日間飲まず食わずだという、粥を食べさせてあげました。

女の名は『夕』。「事情があって大阪に逃げてきた、夫とはぐれてしまった」と言いました。

 

翌日元気になったお夕は、掃除も手際よく、お茶子の仕事もすぐ出来、おまけに三味線も弾けることが判りました。これはただ物ではない。

『父は噺家で、三味線は母に教わった。旦那は名もない芸人』だと身の上を話しました。

 

その頃、藤吉は何してる?

団子師匠をGetすべく、毎夜毎夜、団子の元へ通う日々。団子は、芸子を呼んでは飲んで踊って贅沢三昧。藤吉は、

それに付き合って、飲んでは踊り朝帰りの日々。いつになったら、団子師匠をGetできるのでしょうか?

 

団体交渉第2回『契約金尊重・出番を増やせ』

●団子に契約金を支払うのであれば、芸人にも払う事。

●出番を増やして欲しい。

 

それに対しての藤吉の返答は・・・

●おもろいネタがあるのか?新しいことを考えたり、芸を磨く努力をしているのか?

●こいつらのために言っているんだ。

 

それを聞いててんは・・・

●最初から一緒に頑張ってくれてる家族でしょう?

『妻・息子の待遇改善を要求します!』

 

ーー(てんの気持ち、わかるわ~夢のようなことばっかり言って、現実を見ない夫。藤吉がいない間、一生懸命寄席を守ってるのは誰のお陰やと思ってんの?芸人さんらとうちやで!そう言いたいよね~でも、藤吉の返答もわかる。あの芸人さんら、なんの進歩もなく新しい芸ないもんね。努力しなくっちゃあかんわうん。一理ある。)ーー

 

万々亭に団子師匠がいるって大騒ぎ!

急いで見に行くと、赤い人力車に乗った男がツケでご飯を食べていました。でも、団子師匠には似ても似つかない偽団子!「あんた!!」なんとお夕が叫びました。その男は、お夕の夫でした。その場はてんが支払いを肩代わりしてくれました。夫は実は噺家で、お夕は夫の落語が好きだと、夫の落語は本物だ、と言いました。

藤吉は「妻の評価より、本人がどう思ってるかや」そう言いました。

 

団体交渉第3回『てんの要求』

藤吉が、あまりにも団子師匠の事しか考えていないことに対して、てんも「家では聞いてくれないから」と芸人と共に団体交渉に挑みました。

1.朝食は3人で食べる事!

2.愚痴は溜めずに吐き出すこと!

3.1日1回、家族3人で笑う事!

 

なんと藤吉は「いう事ない」と言いました。

 

芸人も怒った!!

「ストライキ決行!寄席に出入りしません!」

 

ーー(あ~あ・・・悪循環です)ーー

 

リリコ、意外な道へ?

ある夜、栞・藤吉・リリコの3人が偶然飲みに行くことになりました。

栞の新しい活動写真の話を聞いた藤吉とリリコは、感心するばかりです。

●『女役…歌舞伎の女形(男)→女優(女)』が演じる。

●時代物→現代の若者の話

 

藤吉が偶然言った言葉でリリコの人生が変わるのか?

「リリコ、やってみたらどうや?ええんちゃうか?娘義太夫うまかったもん」

リリコ「え、ないない~」

栞「いや、あるな。テストだけでも受けて見たら?」

リリコ「考えてみるわ」

 

ーー(リリコちゃんかわいいし、女優いいんじゃない?)ーー

 

『崇徳院』瀬をはやみ・・・

てんの計らいで、一度藤吉に聞いてもらうことになりました。チャンスを活かせるか!頑張れ団真!

 

落語『崇徳院』

ある大家の若旦那が街で出逢った娘に一目ぼれ。恋の病で床に伏せってしまいました。その娘が書いた歌が忘れられません。

『瀬をはやみ~岩にせかるる滝川の~われても末にあはむとぞおもふ』

(一度は岩にぶつかって離れた川の流れ…つまり一度はお別れしますが…いずれは一緒になりましょう)

 

そんな、恋の歌を聞いたら、恋の病にもなるでしょう。それを聞いた周りの人が、若旦那のために娘を探してあげましょう・・・そんな噺なのだそうです。

 

お夕に喝を入れてもらい、いざ高座へ。てんと藤吉の前で話始めました。と、途中で誰かが飛び込んで隠れました。直後、借金取りらしき男が覗き「おらんで」と去っていきました。

隠れていた男はなんと・・・

団子師匠

 

「久しぶりでんな~これは何の余興や?」団真に向かって言いました。団真は、団子を見るなり転げ落ち、どこかへ逃げて行きました。追うお夕。

 

団子「あんな男、見限った方がええで、お夕」

 

団子と団真

団子師匠とお夕の話から、事実が判りました。

 

●お夕は、先代団子師匠の娘。

●団真は、一番弟子。団子は二番弟子。

●団子は団真を慕い、本当の兄弟のようだった。

●父の十八番も『崇徳院』

●夕は、『崇徳院』は父より団真の方が上だと思っていた。

●父が選んだのは団真ではなく、今の団子の方だった。

●10年前に、団真と夕は駆け落ちし、波紋になった。

●2人は旅を続け、団子の真似をすると受けるので、偽団子の旅をしていた。

●団真は、一滴も飲めなかったのに酒におぼれ、稼ぎは酒に消え、借金もするようになっていった。

 

藤吉の決意

「契約料は2万、毎月の給金は500円。安い買いもんやと思わんか?」

 

前に団子師匠に言われてからずっと決めていた。

「2万用意する!勝負の時や!」てんに言うのでした。

 

ーー(1万が5000万てことは、2万は1億?そんなお金は貸してもらえるのか?返していけるのか???500円は250万?庶民の私には恐ろしい金額で想像つきましぇん)ーー

 

てんの一存で・・・

団子師匠のことで頭がいっぱいの藤吉は、昼間は寄席にいません。連絡もつきません。

そんなある日、いつもの落語家が来れなくなりました。電車が止まってしまい、このままでは穴が開いてしまいます。寺ギンは怒っているので、もう誰も寄こしてはくれないはず。

 

てんが思いついたのは『団真』

でも藤吉には「団真を高座にあげたらあかん」と言われていました。

 

てんは決心しました。

「お夕さん、団真さんを呼んで来てください」

 

ーー(あ~あ・・大丈夫かなあ、勝手に決めちゃって。でも、他にいないもんね、長屋の芸人さんらはストライキ中だし。これで、団真が立ち直るきっかけになって欲しいという気持ちもてんにはあったんだよね。成功を祈りましょう)ーー

 

団真、いざ高座へ

『月ノ井団真』

 

「誰や?知ってるか?」「いや、知らんなあ」

客が口々にいう中、始まりました。

 

噺はもちろん『崇徳院』

 

客は、聞いているうちに笑い始めました。

いい感じ。

・・・に見えたのに、誰かが言い始めました。

「見たことあると思ったら、食い逃げして捕まった奴や、ニセ団子や」

「ニセ団子~」

「金返せ~」

 

とうとう団真は「これ以上できません」と高座から降りてしまいました。

 

「ワシは、とっくにもうあかんのや、お前が凄い凄いって言うから。もう、つかんとってくれ、団子んとこに行ったらええ!」

扇子を折り、お夕を手ではたき、出て行きました。

 

ーー(漠然とした疑問だけど、いつもの師匠が来れなくなった事情は客に説明しないのか?代わりの噺家は、団子の兄弟子であること、を初めに言ってあげればよかったのではないかと。てんが言っちゃいけないのかな?)ーー

 

バレたら叱られた

藤吉開口一番「なんで俺に相談もなしに団真を出したんや?」

ーー(てんの代わりに言うてもええか?「あんた、大事な時にいつもおらんやんか!あんたの代わりに穴埋めしたったんやんか!何言うてんの?偉そうに言う前に、大事な時におらんでごめん、って謝らなあかんのちゃうか?」ちょっとスッキリした、てん、代わりに言うたったで!)ーー

 

「お前に、芸や番組の事はわからへん。2度と高座の事に口を出すな!」

 

ーー(はあ~~?誰があんたの分まで現場で頑張ってると思ってんの?ほんなら、ずっと寄席にいなさいよ。腹立つ男や!)ーー

 

てん「わかりました」ちょっと怒ってます?ガッカリしてる?

ーー(ストライキしちゃえ~~)ーー

 

今週はここまで。


ーー(なんやかんやとぼやきましたが、来週は夫婦も寄席も上手く修復できますように。そして、芸人さん達が新しいオモロイ芸を見せてくれますように。団子師匠はお金がかかるから、団真にしてもいいんじゃないかなあ?だめ?)--

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

来週(12/11~12/16)の週間わろてんかにつづく→


 

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