凄い食材を見つけました!
栄養素と効能・効果が海藻一番と言われる『アカモク』
早速、その謎に迫ってみましょう!!
追記:3月14日あさイチ放送を見た記事『注文殺到間違いなし!体にいいスーパーフードアカモク』もご覧ください。
アカモクの基礎知識
《アカモクってどんな海藻?》
〔特徴〕
触感は、ねばねば・シャキシャキ
褐色だが、加熱するとワカメのように緑色になります
粘りが強く、栄養価も高く、色々な料理に利用できる食材として注目されてきています。(栄養素・効果・効能については後述しています)
〔歴史〕非常に古く弥生時代にはあったといわれていますが、食されていた地域と、邪魔者扱いされて捨てられていた地域がある
〔なんの仲間?〕
褐藻類(ワカメ、メカブ、昆布)のヒバマタ目ホンダワラ科に属す。つまり、ヒジキと近い仲間です
〔成長過程は?〕
一年で成長(種子~開花~実~枯れる)を終えます
非常に生命力が強く、赤潮の中でも成長することができます
1.5~7mにまで伸びるものもあります
〔旬は?〕
冬に多く出回るだめ、冬が旬だと思われがちですが、5月~6月のほんの14日間が一番栄養価が高い本当の旬
急速冷凍され、解凍することで一年中食べることができます
食用にしていた地域と捨てられていた地域とは?
日本海側は食用として重宝されてきました
呼び名が県によって違うのがおもしろいですね
〔秋田県ではギバサ〕冬には鮮魚売り場に並ぶほどポピュラーな海藻
〔新潟ではナガモ(長藻)〕主な収穫地は、佐渡島や粟島にて。
〔山形ではギンバソウ(銀葉藻)〕
〔京都〕昔から、郷土料理として食されてきたらしい
〔福岡県〕玄界灘は海流のおかげで、質のいいアカモクが採れます
太平洋側は「邪魔モク」と呼ばれ、捨てられたり畑の肥料などにされていました
(岩手県・宮城県・福島県など)
繁殖力の強いアカモクは、養殖の漁場は占領する、スクリューには絡みつく、など漁師さんを困らせる邪魔な存在だったようです
子どもの頃、網についたアカモクを取り遊んでいたとブログに書いていた人もいました。
ワカメ・昆布など海藻が豊富なため、あえてアカモクを食べる必要がなかったようです
〔現在岩手県では〕
商品化するための事業化が進み、首都圏でも販売されています
2011年東日本大震災で、ダメージを受けましたが、2013年ころから少しずつ販売できるように漁場が回復してきたようです
〔宮城県では〕
アカモクは、水質浄化作用があり、赤潮の繁殖も防いでくれることがわかってきました。
宮城県の松島湾・気仙沼湾などでは、アカモクの藻場を増やす取り組みを始めているようです。アカモクは環境にも優しいんですね
アカモクの浄化能力がすごい!
アカモクは、赤潮の繁殖を妨ぐことができるほどの浄化能力を持っています
アカモクは、海水中のリンや窒素などの栄養分を吸収して育ちます
赤潮の原因となるプランクトンも、それらを食べて増えていきます
じゃあ、プランクトンが食べる前にアカモクが吸収してしまったらいいんじゃないの?
そうです、その通り!実際アカモクが大量自生しているところでは赤潮は少ないのです
海の環境汚染に困っていた松島湾付近で、ある取り組みが行われました。
研究者や学者、漁師、商品開発のための加工業者、料理人…
多くの協力者のおかげで、アカモクの養殖の漁場が出来、繁殖に成功することが出来たそうです。
微小生物が生息する→小魚の餌場・隠れ場→産卵場所・・・のように生態系も戻ってきたといいます
アカモクの栄養価は海藻一
ミネラルが豊富
・カルシウム:昆布・ワカメの1.2倍
・鉄分:昆布の3.5倍、ワカメの5.2倍
・カリウム:昆布の1.4倍、ワカメ・ヒジキの1.6倍
・亜鉛:昆布の7.1倍、ワカメの6.3倍
・マグネシウム:ワカメの4.7倍、もずくの4.5倍
・銅:ワカメともずくの3倍
アカモクの栄養素
ポリフェノール (「抗酸化作用」=活性酸素を取り除く働き)
・活性酸素は、紫外線を必要以上に浴びたり、ストレスが続くことで体内に作られていきます。増えすぎると健康な細胞を傷つけ、高血圧・動脈硬化・老化の原因になります
・ポリフェノールは熱に強く壊れにくいので、色々な調理方法で食べられます
フコイダン (抗ガン作用・免疫力UP・成人病予防・アレルギー改善)
・「ぬめり成分」の一つで食物繊維の一種
・刻むとねばねばになるのは、この成分のため
・健康食品やサプリメントも販売されている
フコキサンチン (「降雨酸化作用」「抗炎症作用」「抗肥満作用」「糖尿病予防」)
・フコキサンチン含有量は、海藻の中で一番多い
ビタミンK 〔「骨粗しょう症予防」「血液凝固作用」〕
・ビタミンKは、カルシウムの吸収を助け、骨の形成を促してくれます
・女性にとって大切な栄養素で、特に閉経後は女性ホルモンの低下に伴い骨が弱くなる傾向にあります。
・ビタミンDを含む食品を一緒に食べると、ビタミンKの吸収が良くなり、より丈夫な骨の形成力がUPするといわれています
効果・効能は?
- 免疫力がUPする
- 抗ガン作用
- 生活習慣病を予防(動脈硬化・糖尿病・高血圧)
- 美肌効果(抗酸化作用)
- メタボリック症候群予防(脂肪の燃焼を促すことがわかってきた)
- 腸内環境改善(便秘解消効果)
- 抗ピロリ菌の効果あり
- 抗アレルギー効果(花粉症の症状を緩和することがわかってきた)
- 中性脂肪・コレステロールを減少させる
アカモクの調理方法
基本的には、ワカメやもずくと同じような食べ方ができます
お湯で湯がくと「赤」→「緑」になるので、ざるにあげて水を切る
- 包丁で細かく刻んでから、ポン酢やしょうが醤油などで食べる
- 納豆やみそ汁に入れる
- (めかぶ、もずく、長芋など)つるつるネバネバの食べ物と相性抜群
- 酢の物
- サラダ(オイルやドレッシングと混ぜて)
- 卵焼き
- お好み焼き
- かき揚げ
- グラタン
その他、色々なメニューにできそうですね
私がおススメするレシピを載せておきますので、一度試してみてください
暑い夏には、冷やしうどんやそうめんに乗せても美味しいです!!
《ネバネバ丼》
材料すべてをご飯の上にのせて、だし醤油をかけて食べるだけの
カンタン調理!!
- アカモク(茹でで刻んでおく)
- もずく(市販の味付きでも可)
- 納豆(混ぜて味付けしておく)
- とろろ(長芋をすっておく)
- 温泉卵(あるとより美味しい)
- 薬味はみじん切りにしておく
(大場・青ネギ・しょうが・みょうが)
まとめ
地域によって、重宝されていたり、厄介者扱いされてきたことがわかりました
しかし、長年の研究から、どの海藻よりも栄養価の高い食材であること、
環境整備にも役立つこともわかりました
いまや『海のスーパーフード』としてテレビや雑誌でも取りあげられるようになり
注目の食材となりました
現在は、インターネットで購入も出来るので、気軽に摂取することが可能になりました。
便利な時代です!!
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最後まで読んでいただきありがとうございました
色々な効能の中で、「抗アレルギー効果」が一番気になりました。
アカモクで花粉症対策!してみたいと思います。
その結果は、またレポートしたいと思います
未来の自分が、少しでも楽に、楽しく生活できますように・・・
スーパーフードアカモクを食べて楽活しましょ♪